これからドイツ語を始めてみようと
考えているあなたに

ドイツ語の文法について

動詞

ドイツ語を学習する人がまず驚くのは、ドイツ語の動詞の人称変化と、名詞の格変化ではないでしょうか。
英語では、動詞の現在人称変化は三人称単数のときだけ注意していればよかったのですが、ドイツ語の動詞現在人称変化では、単数 / 複数、そして一人称 / 二人称 / 三人称という区別をしなくてはなりません。
例えば、「テニスが上手です」という場合でも、主語が違うと動詞の形もそれぞれ異なります。
表内のドイツ語文の spielen (テニスなどをする、プレイする)という動詞の語尾の形に注目してください。

単数 複数
一人称 Ich spiele gut Tennis.
私はテニスが上手です。
Wir spielen gut Tennis.
私たちはテニスが上手です。
二人称
(親称)
Du spielst gut Tennis.
君はテニスが上手です。
Ihr spielt gut Tennis.
君たちはテニスが上手です。
二人称
(敬称)
Sie spielen gut Tennis.
あなたはテニスが上手です。
Sie spielen gut Tennis.
あなた方はテニスが上手です。
三人称 Er spielt gut Tennis.
彼はテニスが上手です。
Sie spielen gut Tennis.
彼らはテニスが上手です。

このような語尾変化を覚えるのは大変に思われるかもしれませんが、何度も口に出して練習するうちに、まるでお気に入りの歌のフレーズを口ずさむときのように、リズムと一緒に自然に覚えてしまうものです。

名詞の性

次に、名詞についてお話しましょう。
日本語や英語との大きな違いは、ドイツ語の名詞にはそれぞれ決まった「性」があるということです。性には3種あり、男性、女性、中性です。

「お父さん Vater」「おじいさん Grosvater」「息子 Sohn」など、男性しか成り得ないものについては、男性名詞と決まっており、同様に、「お母さんMutter」「お姉さん Schwester」「娘 Tochter」などは女性名詞です。

ということは、男でも女でもないようなものは全部中性?と思う人がいるかもしれませんが、実はそうではありません。
これが少々ややこしいところです。
中性名詞には「ベッド Bett」「本 Buch」「家 Haus」「ビール Bier」などがありますが、先に述べたように、物はすべて中性というわけではなく、「机 Tisch」「いす Stuhl」「ボールペン Kugelschreiber」「犬 Hund」などは男性名詞、「壁 Wand」「時計 Uhr」「メガネ Brille」「カバン Tasche」などは女性名詞と決まっています。
また、人間でも、「女 Weib」や「少女 Madchen」や「子供 Kind」なども中性名詞です。
紛らわしいところでは、「スカート Rock」は男性名詞、「ズボン Hose」は女性名詞です。

同じ物でも、例えば「頭」には、Kopf と Haupt の二つの語が存在しますが、Kopf は男性名詞、Haupt は中性名詞です。
Wagen と Auto はどちらも「車」ですが、Wagen は男性名詞、Auto は中性名詞です。
名詞を覚えるときには、性も一緒に覚えましょう。

名詞の各変化

名詞の性を覚えたら、次は各変化です。
日本語では助詞「が」「の」「に」「を」を名詞の後に付けて文中の語の関係を表しますね。
それを、ドイツ語ではそれぞれ1格、2格、3格、4格という「格」を用いてあらわします。
格は、名詞自体によっても一部現されますが、基本的に名詞の前につく冠詞(下の表中の太字の部分)によって表示されます。

男性名詞 女性名詞 中性名詞 複数名詞
1格 Der Vater
お父さんが
Die Mutter
お母さんが
Das Kind
子どもが
Die Eltern
両親が
2格 Des Vater
お父さんの
Der Mutter
お母さんの
Des Kind
子どもの
Der Eltern
両親の
3格 Dem Vater
お父さんに
Der Mutter
お母さんに
Dem Kind
子どもに
Den Eltern
両親に
4格 Den Vater
お父さんを
Die Mutter
お母さんを
Das Kind
子どもを
Die Eltern
両親を

これがドイツ語学習の最初の難関とも言えそうで、一見大変そうですが、一度覚えてしまうと、ドイツ語の文章を理解するのが非常に楽になります!

以上、かいつまんで見てきましたが、ドイツ語というのはとても論理的な文法を持つ言語です。文の中の主語や目的語の関係が常に明快です。ある状況についてドイツ語で説明するには、物事の関係を整然と把握していなくてはなりません。逆に言うと、ドイツ語に慣れると、事象の関係をすばやく理解するのに役立つかもしれません。
またドイツ語を習得すれば論理的な思考法が自然に身につくかもしれませんね。

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