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ここ数年来のイタリア・ブームを受けて、イタリア語学習者は日々急増しています。「太陽と芸術の国イタリア」のイメージは、日本人の関心を惹きつけてやみません。
ファッション、オペラ、美術、料理、サッカーなど、イタリア語学習者の興味の幅は広いでしょうが、イタリア旅行の際、現地で知り合ったイタリア人と楽しく会話ができるような、役に立つイタリア語の習得を目指して勉強を始められる方が多いようです。
実際、イタリアを旅していると、多くのイタリア人が気さくに声をかけて来ることに驚かされます。少々言葉が通じなくても彼らは気にしません。そして基本のあいさつ、「BUON
GIORNO!」(ブオン・ジョルノ=こんにちは)と声をかければ、皆にっこりとして挨拶を返してくれます。子供たちなら「CIAO〜!」(チャオ〜ッ!)と手を振ってくれることでしょう。
しかし一口に「イタリア語」と言っても、使われている方言は地方によっていろいろ。北はフランス語の影響を受けているし、場所によってはドイツ語が話されている所もあります。そして南に下ればスペイン語の影響が強くなります。一般に「標準イタリア語」はフィレンツェのあるトスカーナ州で話されているもの・・・と言われますが、それも他の地方の人に言わせれば、「あれだって方言の一つだ」ということになってしまうのです。
イタリア語の故郷(paese パエーゼ)という単語には、一般的な国(イタリアなど)の意味もありますが、多くの場合、ミラノ出身のイタリア人が「私の故郷」と言う時は、必ずしもイタリア全土のことを指しているのではなく、あくまで自分の生まれ育った、ごく限られた地方のことを指して言っているのです。イタリアが国として統一されたのは1861年。それ以前は幾つかの小国に分かれ、分離独立した状態でした。従って未だに「イタリア」としての国の概念は薄く、それとは反対に地方性というものがとても大切にされている国でもあるのです。
ところで、イタリア人のジェスチャーの凄まじさも印象的です。ここで小噺を一つ。警察に捕まった泥棒が、ずっと黙り込んでいる。痺れを切らした警官が怒鳴ると、「だって旦那、手錠をかけられて、どうやって喋れと言うんです?」
イタリア人は言葉によるコミュニケーションをとても大切にします。人を褒める(おだてる?)ことがうまく、また、他人には出来るだけ良い印象を与えようと努力します。このような風土で話されている言葉が、イタリア語なのです。
イタリア語はフランス語、スペイン語、ポルトガル語と同じく、ラテン語を先祖に持つ言語です。英語と違うところは、主語によって動詞が大きく変化することが挙げられます。
イタリア語の特徴の一つに、主語を省略して話す、というものがあります。使われている動詞の活用から、誰のことを話しているのかを推測するわけですから、動詞の活用を覚えて使いこなす事は大変重要なことになってきます。
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